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タイヤチェーンの付け方を動画で確認!
タイヤチェーンの取り付け方法は、動画で視覚的に学ぶのが一番効果的です。 動画を確認しながら、実際の作業手順を事前にイメージしておきましょう。
タイヤチェーンの種類
タイヤチェーンにはさまざまな種類があり、それぞれ特性が異なります。 雪道での走行性能や乗り心地、取り付けやすさに大きな違いが出るため、用途や路面状況に応じた選択が重要です。ここでは代表的な3タイプについて、特徴を詳しく解説していきます。
①鎖・金属タイプ
鎖・金属タイプのタイヤチェーンは、昔から広く使用されている伝統的なタイプです。その最大の特徴は、雪道やアイスバーンでの圧倒的なグリップ力にあります。金属製のため、凍結した路面や深い雪道でも滑りにくく、タイヤがしっかりと路面を捉えます。
【鎖・金属タイプの特徴】
- 雪道・凍結路面で抜群の走破性
- 耐久性が高く、長持ちする
- 価格も比較的リーズナブル
【デメリット】
- 乗り心地が悪く、振動が大きい
- 取り付け・取り外しに時間がかかる
- 金属部分が路面やタイヤにダメージを与えることがある
【ラダー型】
- 階段状にチェーンが配置されており、直進性に優れる
- 比較的安価で取り扱いやすい
- 横滑りにはやや弱い傾向あり
【亀甲型】
- 六角形の網目状にチェーンが組まれており、全方向にグリップ力が発揮される
- 横滑りに強く、カーブ時も安定しやすい
- ラダー型に比べて価格が高い
用途に応じて、ラダー型と亀甲型を使い分けると、より安全な走行が可能になります。
②ゴム・ウレタンタイプ
ゴム・ウレタンタイプのタイヤチェーンは、金属製に比べて軽量で柔軟性に優れているのが特徴です。樹脂やウレタン素材を使用しているため、タイヤへのフィット感が高く、取り付け・取り外しが比較的容易です。
【ゴム・ウレタンタイプの特徴】
- 乗り心地が良く、振動が少ない
- 軽量で持ち運びやすい
- タイヤや路面へのダメージが少ない
- 取り付け作業が比較的簡単
【デメリット】
- 金属製に比べると耐久性が劣る
- アイスバーンでのグリップ力は金属タイプに劣る
雪道に限定されない多用途性を求めるなら、ゴム・ウレタンタイプは非常に優秀です。ただし、凍結路面を長距離走行するような場面では、金属タイプに軍配が上がる場合もあるため、使用シーンを考慮して選ぶことが大切です。
③布タイプ
布タイプのタイヤチェーンは、近年注目されている新しいタイプです。ナイロンやポリエステルといった高耐久素材でできており、タイヤに被せるだけで簡単に装着できるのが特徴です。
【布タイプの特徴】
- 非常に軽量でコンパクト
- 取り付けが圧倒的に簡単
- 振動がほとんどなく、静かな走行が可能
- タイヤや路面に優しい
【デメリット】
- 耐久性が低く、長距離走行には不向き
- 厚い積雪や凍結路面では性能が限定される
- 価格がやや高めな製品もある
急な積雪時の応急対応や、短距離走行を目的とするなら、布タイプは非常に便利です。ただし、耐久性には限界があるため、長距離・長時間使用には向かないことを覚えておきましょう。
チェーンを付ける前の確認ポイント
タイヤチェーンの取り付け作業に入る前に、いくつか確認すべき重要なポイントがあります。事前確認を怠ると、作業ミスや走行中のトラブルにつながるため、必ずチェックしておきましょう。ここでは、タイヤサイズの適合確認、安全な作業場所の確保、必要な道具の準備といったポイントについて説明します。
①チェーンはタイヤサイズに対応しているか
タイヤチェーンは、タイヤのサイズに合ったものを使用する必要があります。対応していないサイズのチェーンを無理に取り付けると、走行中に外れたり破損したりして非常に危険です。
【確認ポイント】
- 車検証やタイヤ側面に記載されているタイヤサイズをチェック
- チェーンのパッケージや取扱説明書で適合サイズを確認
- スタッドレスタイヤ装着時は、サイズに微妙な差異が出ることがあるため要注意
適合しないチェーンを使うと、安全性能が大きく低下するため、事前確認は必須です。
②安全な場所で作業しているか
タイヤチェーンの取り付けは、必ず安全な場所で行いましょう。 交通量の多い道路脇や傾斜地での作業は非常に危険です。
【安全な作業場所の例】
- 駐車場
- 路肩に十分な幅がある休憩所
- チェーン装着場(高速道路の指定エリアなど)
また、ハザードランプを点灯させ、必要に応じて三角停止表示板を設置するなど、周囲の安全確保にも配慮してください。急な天候変化に備え、できるだけ早めに作業を行うのが理想的です。
③必要な道具は準備できているか
タイヤチェーンを取り付ける際には、いくつかの補助道具を用意しておくと作業がスムーズに進みます。
【準備しておくと便利な道具】
- 軍手または滑り止め付き手袋
- 作業用マット(地面に敷く用)
- ライト(夜間・悪天候時用)
- 針金またはバンド(チェーンの余り固定用)
特に冬場の作業は手がかじかみやすいため、軍手や防寒具も必須です。 事前に道具を整理しておくことで、寒さの中でも迅速かつ確実に作業を進めることができます。
タイヤチェーンの付け方を丁寧に解説!
タイヤチェーンの取り付け作業は、正しい手順を守ることが重要です。ここでは、道具の準備から取り付け完了までを7つのステップに分けて詳しく解説していきます。それぞれの手順をしっかり押さえ、安全かつ確実に作業を行いましょう。
①まずは道具を確認
作業前に必要な道具がすべて揃っているかを確認します。
【必要な道具】
- タイヤチェーン本体
- 軍手(または防寒手袋)
- 作業用マット
- 懐中電灯またはヘッドライト(暗所作業用)
- 固定用針金や結束バンド(チェーンの余り処理用)
道具が不足していると作業効率が大きく低下するため、必ず事前にチェックしてください。
②タイヤの向きを変えホイールキャップを外す
作業しやすいように、タイヤの向きを調整します。可能であれば、チェーンをかける面(後輪駆動なら後輪、前輪駆動なら前輪)を外側に向けると便利です。また、ホイールキャップが装着されている場合は、作業前に取り外しておきます。キャップがあるとチェーンが正しく固定できない場合があるため、必ず外しましょう。
③チェーンをかける
タイヤの上部からタイヤチェーンをかぶせるようにして、タイヤ全体に均等にチェーンを広げます。このとき、チェーンがねじれたり、絡まったりしていないかを確認しながら作業を進めましょう。
【ポイント】
- チェーンの中央をタイヤ上部に合わせる
- 左右均等に垂らしながら調整する
- チェーンがタイヤにしっかり密着していることを確認する
特に金属チェーンの場合は重みがあるため、しっかりと両手で支えながら広げることが重要です。
④タイヤ内側のチェーンを連結する
タイヤの裏側に手を回し、内側のチェーン同士を連結します。最初に内側を連結しておくことで、外側の作業が格段にやりやすくなります。
【作業手順】
- タイヤの後方に手を回し、フックまたは連結金具を探す
- 金具同士を確実に連結してロックする
- たるみがないか軽く引っ張って確認する
作業中は手を挟まないよう十分注意し、しっかり固定されているか必ず確認してください。
⑤タイヤ外側のチェーンを連結する
内側の連結が完了したら、続いてタイヤ外側のチェーンを連結します。この工程でチェーン全体をしっかりとタイヤにフィットさせます。
【作業手順】
- タイヤ外側のフックやバックル部分を確認する
- フック同士をしっかり引き寄せ、連結する
- チェーンがタイヤ全体に均等に張っているか確認する
外側を連結する際には、チェーンにたるみが残らないよう、できるだけ強く引きながら連結してください。連結後、タイヤ全体を軽くたたき、チェーンの位置を微調整するとさらに安定します。
⑥タイヤ外側に補助器具をつける
タイヤチェーンには、走行中にチェーンのズレを防止するための補助器具(テンションバンドなど)が付属している場合があります。 これをタイヤ外側に取り付けて、チェーン全体の締め付けをさらに強化します。
【作業手順】
- テンションバンドをタイヤの外周に均等にセットする
- 各フックをチェーンに引っかけ、適度なテンションをかける
- 全体が均等に引き締まっているか確認する
補助器具を使うことで、走行中のチェーンのズレや緩みを効果的に防止できます。特に長距離走行時や高速道路走行時には装着をおすすめします。
⑦余ったチェーンは針金で固定する
タイヤチェーンを取り付けた後、余ったチェーン部分が出ることがあります。 この余りを放置して走行すると、車両本体を傷つけたり、チェーンが破損するリスクがあるため、必ず固定しましょう。
【作業手順】
- 余ったチェーン部分をまとめる
- 針金や結束バンドを使ってしっかり固定する
- タイヤやホイールに干渉しない位置にまとめる
固定が不十分だと、走行中にチェーンが絡まって大きな事故につながる恐れもあります。取り付け作業後には、必ずタイヤを手で回して確認し、引っかかりがないかをチェックしてください。
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まとめ
タイヤチェーンは、冬の安全運転に欠かせない重要なアイテムです。本記事では、取り付け方法を動画で確認できるリンクを紹介し、種類別の特徴や、取り付け前に確認すべきポイント、取り付け手順まで詳しく解説しました。
タイヤチェーンには、金属タイプ・ゴム/ウレタンタイプ・布タイプといったさまざまな種類があり、用途や路面状況に応じた選択が求められます。また、作業前にはタイヤサイズとの適合、安全な作業場所、必要道具の確認を怠らないことが大切です。
取り付け手順も正しく理解し、チェーンのズレや緩みがないようしっかり装着しましょう。適切なチェーン選びと正しい取り付けによって、冬道のリスクを最小限に抑えることができます。万一の積雪や凍結に備え、今からしっかり準備を整えておきましょう。