コラム
アクチュエータとは何?モーターとの違いや仕組み、種類、活用例を解説
2025.12.12

アクチュエータとは何?モーターとの違いや仕組み、種類、活用例を解説

アクチュエータは、電気・油圧・空気圧などのエネルギーを機械的な動作へと変換する重要な装置です。とくにトラックをはじめとする商用車では、エンジン制御やブレーキ、荷台装置の動作など、多くの場面でアクチュエータが使われています。本記事では、アクチュエータの仕組みやモーターとの違い、主な種類、そして自動車・工場・建物など身近な用途までわかりやすく解説します。基礎から整理したい方や、トラックのメカニズムに興味がある方におすすめの内容です。

アクチュエータの仕組みは?モーターとの違いは?

アクチュエータとは、電気や油圧、空気圧などのエネルギーを物理的な動作に変換し、機械を動かすための装置です。エネルギーを受け取り、直線運動・回転運動・押し出し動作などを行うことで、機械の制御や自動化を実現します。自動車のスロットル制御、産業機械のバルブ開閉、ロボットの関節動作など、多岐にわたる用途で使われています。

※この動画は YouTube「おとじぃの情報リテラシー寺子屋」様の公開動画を参考として表示しています。

アクチュエータは「動作を生む装置」という点でモーターと似ていますが、モーターは電気エネルギーを回転運動に変換する機械であり、アクチュエータは回転・直線・押し出し・締め付けなど、さまざまな動作を制御する総合機構という違いがあります。つまり、モーターはアクチュエータの構成要素のひとつとして利用される場合も多く、アクチュエータはその上位概念といえます。

アクチュエータは入力である「電気・油圧・空気圧」の制御により動作が変わり、機械の種類に応じて適切なエネルギー源が選ばれます。精密動作が必要な機器には電気式、大きな力が必要な重機には油圧式、軽量・高速作動が求められる装置には空気圧式など、用途ごとに最適な方式が使い分けられています。

アクチュエータの歴史について

アクチュエータの歴史は、産業革命期の蒸気機関にさかのぼります。当時は蒸気圧を利用して機械を動かす巨大なシリンダー装置が主流で、これがアクチュエータの原型といえます。20世紀に入ると電気技術が急速に発達し、電磁石やモーターを用いた装置が登場しました。また航空機や自動車の発展に伴い、小型で応答速度の早い空気圧式や油圧式のアクチュエータが普及し、機械制御の高度化に大きく貢献しました。

特に第二次世界大戦以降は、軍事・航空分野で高精度な制御が求められたことから、サーボ機構やフィードバック制御技術が導入され、今日の高度なアクチュエータの基礎が確立されました。さらに21世紀に入ると、半導体技術の進化により電子制御が飛躍的に高まり、ロボット工学、医療機器、建築設備、自動車の先進運転支援システム(ADAS)など、多様な用途でアクチュエータが不可欠な存在となりました。

現在では、AI・IoT と組み合わさることで、より複雑な動作を高精度に行うスマートアクチュエータが台頭しており、機械の自動化や省エネルギー化を支える重要技術として発展を続けています。これらの進化により、アクチュエータは単なる駆動部品ではなく、社会インフラ全体を支える基幹装置として位置づけられるようになっています。

アクチュエータの主な種類

アクチュエータには、使用するエネルギーや役割に応じてさまざまな種類があります。ここでは代表的な「電気式・油圧式・空気圧式・その他」の4つに分類し、その特徴や用途について説明します。

①電気

電気式アクチュエータは、電力によってモーターや電磁石を動作させ、回転運動や直線運動を生み出す装置です。制御精度が高く応答速度も速いため、ロボット、医療機器、家電などに広く利用されています。また、電気を使うためクリーンで取り扱いやすいことから、精密機器や小型装置に適しています。

②油圧

油圧式アクチュエータは、加圧した油の力を利用して大きなエネルギーを発生させることができる種類です。重機、工場設備、建設機械など、強い力が必要な用途で多用されます。高い荷重に耐えられるのが特徴です。

③空気圧

空気圧式アクチュエータは、圧縮空気を利用して軽快な動作を行えるタイプで、食品工場や搬送装置、自動組立ラインなど高速動作が求められる場面で活躍します。軽量で安全性が高い点もメリットです。

④その他

その他のアクチュエータには、熱エネルギー・磁力・形状記憶合金など特殊な原理を利用したものがあります。マイクロマシン、宇宙機器、精密制御装置など、一部の先端分野で利用されているのが特徴です。

アクチュエータにおける身の回りの活用例

アクチュエータは、私たちの日常生活や産業機械の中に広く組み込まれており、さまざまな装置を制御し動作させるために欠かせない存在です。ここでは、自動車や工場、ロボット、医療機器、建物など、具体的な用途を分野別に解説します。

自動車

走るトラック

自動車には多くのアクチュエータが搭載されており、運転支援や安全機能を支えています。代表例として、電子スロットル、EGRバルブ、燃料噴射装置、パワーウインドウ、ドアロック、ヘッドライト角度調整などが挙げられます。とくにトラックやバスなどの商用車では、エンジン制御に加えて、エアサスペンションの高さ調整やパーキングブレーキ制御、荷台のリフト装置などにもアクチュエータが使われており、ドライバーの操作を正確に機械へ伝える役割を果たします。

近年は自動ブレーキ(AEB)や車線維持支援(LKA)などの先進運転支援システムにもアクチュエータが活用されており、精密な制御によって安全性の向上が実現しています。燃費改善のための空気流量制御や排気ガス制御においても重要な働きを担い、乗用車だけでなくトラックテクノロジーにとっても欠かせない部品となっています。

工場

工場の機械

工場では、アクチュエータは生産ラインの自動化に欠かせない重要な要素です。コンベアの搬送、ロボットアームの可動、プレス機の上下動、バルブ開閉など、あらゆる工程にアクチュエータが使用されています。電気式・油圧式・空気圧式が用途に合わせて使い分けられ、特に空気圧式は高速動作、油圧式は大きな力を要する工程で活躍します。

また、IoT技術の導入によりアクチュエータはリアルタイムで制御・監視されるようになり、生産効率の向上や品質安定化に貢献しています。工場の自動化・省力化においてアクチュエータは中核的存在であり、「機械が自動で動く仕組み」を支える重要な基盤技術といえます。

ロボット

作業するロボットアーム

ロボット分野では、関節の駆動・位置制御・力加減の調整など、アクチュエータの精度が性能を大きく左右します。電気式サーボアクチュエータが主流で、人型ロボットや産業用ロボットアームの細かな動作を制御します。高精度な制御によって、人間の腕に近い滑らかな動作や繊細な作業が可能になります。

医療機器

医療用ロボット

医療機器にもアクチュエータが幅広く活用されています。代表例は、人工呼吸器の空気量調整、注射ポンプの送り量制御、手術ロボットの関節制御などです。正確な動作が求められるため、電気式や空気圧式アクチュエータが多く利用されています。

特に手術用ロボットは緻密な動作を必要とするため、微細な動きに対応できる高精度アクチュエータが不可欠です。医療現場では安全性が最優先されるため、アクチュエータの品質と信頼性が非常に重要な要素となっています。

建物

建物の自動ドア

建物においては、アクチュエータは空調設備や自動ドア、シャッター、換気システムなどで利用されています。空調の風量調整に使われるダンパーアクチュエータや、防犯・防災設備の動作に関わる制御機器など、建物の快適性と安全性を支える重要な装置です。

また、近年のスマートビル化に伴い、エレベーターやブラインド、自動照明制御などにもアクチュエータが採用されており、電気と通信を組み合わせた高度な制御が行われています。建築設備の自動化を支える基盤技術として、今後も活用範囲がさらに拡大していくと考えられます。

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まとめ

アクチュエータは、電気・油圧・空気圧などのエネルギーを機械的な動作へ変換する重要な装置であり、自動車や工場設備、ロボット、医療機器、建物など、私たちの身の回りのあらゆる場面で活躍しています。モーターはアクチュエータを構成する要素のひとつであり、アクチュエータはより広い意味で「動きを生み出すための機械・制御機構」として位置づけられます。

電気式・油圧式・空気圧式など、アクチュエータにはさまざまな種類があり、それぞれの用途に応じて最適な方式が選ばれています。とくにトラックや商用車では、エンジンやブレーキ、荷台装置の制御に深く関わっているため、その仕組みを理解しておくことは車両管理やメンテナンスの面でも有利です。今後さらに自動化・省力化が進む中で、アクチュエータはますます重要な役割を担っていくでしょう。

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