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フォークリフトの運転に免許は必要?
フォークリフトは、公道を走る自動車とは別に「荷役作業」を安全に行うための資格が求められる機械です。 労働安全衛生法にもとづき、決められた講習を修了していない人が業務として運転することは認められていません。 職場で「ちょっとだけ動かすだけだから」といった理由で無資格のまま操作することは、法令違反になる可能性があるほか、重大事故にもつながりかねません。 まずは、フォークリフトの運転に資格が必要であるという前提を押さえておきましょう。
フォークリフト免許の種類

フォークリフト関連の資格は、大きく「フォークリフト運転技能講習」と「フォークリフト特別教育」に分けられます。 目安として、最大荷重が1トン以上のフォークリフトを扱う場合は技能講習を修了していることが条件となり、1トン未満の小型機を扱う場合は特別教育で対応する区分になっています。 技能講習は、修了証がそのまま就業資格として扱われる一方、特別教育は「必要な教育を受けた」という位置づけで、企業側が教育記録を管理することが前提です。 どちらに該当するかは、実際に使用するフォークリフトの仕様と現場の作業内容によって決まるため、導入前に確認しておくことが重要です。
無資格でフォークリフトを運転した場合の罰則
無資格でのフォークリフト運転は、運転した本人だけでなく、業務を指示した管理者や事業者側にも責任が及ぶ可能性があります。 労働安全衛生法に違反した場合、是正勧告や作業停止命令などの行政指導のほか、悪質なケースでは罰則の対象となることもあります。 また、資格を持たない人に運転させていた事実が明らかになると、企業としての安全管理体制が疑われ、取引先や顧客からの信頼低下にもつながりかねません。 「忙しいから」「人手が足りないから」といった理由で資格のない従業員にフォークリフトを任せることがないよう、社内でのルール徹底が欠かせません。
フォークリフト免許を取得すべき3業種
フォークリフト免許を特に取得しておきたいのが、倉庫保管業務・港湾荷役・製造ライン補給の3分野です。 倉庫保管業務では、パレット積みされた商品を入出庫させる作業が中心となり、フォークリフトによる荷役が日常業務の大部分を占めるケースが多く見られます。 港湾荷役では、コンテナや重量物などを扱うことも多く、クレーンとの連携や広いヤード内の走行が必要となるため、安全な運転技術が必須です。 製造ライン補給では、部材や完成品をタイミングよくラインへ運ぶ必要があり、フォークリフトの操作スキルがそのまま生産性やラインの安定稼働に直結します。 これらの業種では、フォークリフト免許の有無が採用や配置を決める要素になっていることも少なくありません。
フォークリフト免許があると有利になる7業種
さらに、フォークリフト免許を持っていることで仕事の幅が広がる業種として、倉庫業、港湾関連、製造業、物流拠点の集配業、建材卸、自動車部品供給、食品の定温倉庫などが挙げられます。 例えば建材卸では、長尺物や重量物を安全に扱う必要があり、フォークリフト操作の経験値が現場で重宝されます。 自動車部品供給の現場では、部品を載せたコンテナやラックの入出庫が多く、限られたスペースで効率よく作業するスキルが求められます。 また食品の定温倉庫では、低温環境下での作業となるため、視界や路面状況が通常の倉庫と異なります。 こうした場所でも、安全に荷崩れを防ぎながら確実に商品を扱えるオペレーターは高い評価を受ける傾向にあります。
フォークリフト免許の取得方法・手順
フォークリフト免許の取得は、まず各地の登録教習機関に申し込みを行うことから始まります。申込時には、取得したい講習区分(31時間・11時間・15時間など)を選択し、運転経験や保有資格の有無を申告します。講習当日は、学科講習からスタートし、フォークリフトの構造や安全装置、作業時の危険予知などを学びます。
実技講習では、発進・停止・荷役操作・パレットへの差し込み・狭所での取り回しといった基本操作を反復練習します。最終日に修了試験が実施され、学科・実技ともに一定基準を満たせば合格となります。合格後は免許証の交付申請を行い、数日〜数週間でフォークリフト運転技能講習修了証が発行されます。
フォークリフト免許取得できるまでの日数
フォークリフトの技能講習は、受講する区分によって必要な日数が異なりますが、一般的には2〜4日程度の連続した日程で実施されることが多くなっています。 すでに関連する資格を持っている場合や、経験者向けコースを利用する場合は、学科や実技の一部が免除され、日数が短縮されることもあります。 一方、特別教育は技能講習よりも時間数が短く設定されているため、1〜2日程度で修了できるケースが一般的です。 いずれの区分も、仕事との兼ね合いを考えながらスケジュールを組むことが重要です。
フォークリフト免許に必要な講習時間
技能講習の講習時間は、学歴や運転経験の有無によって所要時間が変わる仕組みになっており、未経験者は学科・実技ともに長めの時間が設定されています。 具体的には、荷役重量が1トン以上のフォークリフトを扱う講習では、安全に関する法令、荷役作業の基礎、機械の構造などについてしっかりと学ぶ必要があります。 特別教育の場合は、より小型のフォークリフトを対象とするため講習時間は短めですが、基本的な安全確認や点検方法などは技能講習と同様に押さえることが求められます。 講習時間は法律で最低ラインが決められているため、短縮することはできません。
フォークリフト免許の受験資格
フォークリフトの技能講習を受講するためには、原則として18歳以上であることが条件とされています。 これは、実際に荷役作業に従事できる年齢が18歳以上とされているためであり、講習修了後にそのまま現場で働けることを想定した基準です。 事業所側から見れば、採用予定者や若手社員に対して計画的に講習を受けさせることで、現場の安全レベルを底上げすることができます。 なお、視力や聴力などに関する基準は、講習機関や事業所ごとの安全基準に応じて確認される場合があります。
フォークリフト免許の合格率はどのくらい?
フォークリフトの技能講習は、一定のカリキュラムに沿って学科と実技を行い、理解度に応じて修了判定が行われます。 講習で必要な知識と操作手順を一通り理解し、指示に従って安全な運転ができれば、多くの受講者が修了できる仕組みになっています。 そのため、一般的な感覚としては「しっかり受講すれば合格しやすい資格」と言えますが、安全意識が不十分なままでは合格が難しくなる場合もあります。 単なる資格取得ではなく、現場で事故を起こさないためのスキルを身につけるつもりで講習に臨むことが大切です。
フォークリフト免許取得にかかる料金・費用
フォークリフト免許の取得費用は、受講する講習区分や地域、教習所によって差がありますが、一般的には2万〜5万円前後が目安です。運転経験がない場合は受講時間が長くなり、その分費用も高くなる傾向があります。一方、実務経験者や特定資格を保有している場合は、講習時間が短縮され、費用も抑えられます。
会社勤務の場合は、業務上必要な資格として会社が費用を全額または一部負担するケースも多く見られます。個人で取得する場合でも、教育訓練給付制度の対象となる講習を選べば、条件次第で受講費用の一部が支給されることがあります。将来的な就職・転職での評価を考えると、初期費用以上の価値が見込める資格と言えるでしょう。
地域別フォークリフト免許の取得費用目安
地域別に見ると、都市部と地方では講習施設の数や設備規模に差があり、それが受講料の違いとして表れることがあります。 例えば、大都市圏では受講希望者が多く、教習所の設備も充実している一方で、料金がやや高めに設定されているケースがあります。 一方、地方圏では講習機関の数は限られるものの、地域の実情に合わせた価格設定がされている場合もあり、総額としては抑えられることもあります。 どの地域を選ぶにしても、通いやすさと日程の組みやすさ、講習内容の充実度のバランスを見ながら判断することが大切です。
教育訓練給付制度の利用はできる?
一部のフォークリフト関連講習では、条件を満たせば教育訓練給付制度の対象となる場合があります。 この制度は、一定の雇用保険加入期間を満たした人が対象講座を受講した際、費用の一部が給付される仕組みで、自己負担を抑えて資格取得を目指せるのがメリットです。 ただし、すべてのフォークリフト講習が対象になるわけではなく、厚生労働省の指定を受けた講座であることが条件となります。 利用を検討する場合は、事前に講習機関やハローワークで最新の対象講座情報を確認しておくと安心です。
フォークリフトの特別教育とは一体何?
フォークリフトの特別教育は、主に最大荷重1トン未満の小型フォークリフトを対象とした教育区分です。 技能講習とは異なり、就業資格としての「免許」ではなく、事業者が従業員に対して必要な知識・技能を教育する制度という位置づけになります。 特別教育でも、機械の構造や点検方法、基本的な操作、安全確認のポイントなどを学び、安全に作業ができるレベルを目指します。 小型機だからといって危険が少ないわけではないため、教育内容を軽視せず、技能講習と同じくらいの意識で安全を学ぶことが大切です。
主なフォークリフトの種類と特徴

フォークリフトには、用途や作業環境に応じてさまざまな種類があります。 代表的なものとして、汎用性の高いカウンターバランスフォークリフト、狭い通路で活躍するリーチフォークリフト、長尺物の取り扱いに適したサイドフォークリフトがあります。 さらに、ピッキング作業に特化したオーダーピッキングトラックや、歩行操作型のウォーキータイプなど、倉庫内の作業スタイルに合わせて細かく分類されています。 どの種類を選ぶかによって、必要な操作感覚や適した現場レイアウトも変わってくるため、導入前に現場の動線や荷姿を整理しておくことが重要です。
カウンターバランスフォークリフト
カウンターバランスフォークリフトは、車体後部にカウンターウェイト(重り)を備えることで、前方の荷物とのバランスを取る構造になっています。 もっとも一般的なタイプで、屋外のヤードや屋内の広めの倉庫など、さまざまな現場で使われています。 前方からパレットを差し込んで持ち上げるシンプルな構造のため、オペレーターの感覚もつかみやすく、汎用機として導入されることが多い形式です。
リーチフォークリフト
リーチフォークリフトは、マスト部分を前後に伸縮させることで、ラックの奥にあるパレットを出し入れできる構造が特徴です。 小回りが利く立ち乗りタイプが多く、狭い通路幅でも旋回しやすい設計になっています。 高さのあるラックが並ぶ物流センターや倉庫でよく使われており、縦・横・高さをフルに使った保管効率を実現するうえで欠かせない存在です。
サイドフォークリフト
サイドフォークリフトは、車体の側面から荷物を持ち上げる構造を持ち、長尺物の運搬に適したタイプです。 丸太や長い鉄骨、板材など、通常のフォークでは前方突出が大きくなってしまう荷物を、安全に運ぶために用いられます。 狭い通路でも車体の長さをあまり気にせず前後移動できるため、専門的な資材ヤードや建材倉庫などで活用されています。
オーダーピッキングトラック
オーダーピッキングトラックは、商品棚から一つひとつ商品を取り出すピッキング作業に特化したフォークリフトです。 オペレーターが台上に乗り、棚の高さまで上昇しながら作業できるタイプもあり、通販倉庫や小口出荷が多い現場で活躍します。 フォークによるパレット荷役というよりは、「人が乗って移動しやすい昇降機」としての役割が強く、作業効率と安全性の両立が重視されます。
ウォーキー・フォークリフト
ウォーキーフォークリフトは、オペレーターが歩きながら操作する小型のフォークリフトです。 電動式のものが多く、ハンドル状のレバーを操作して前後進や昇降を行うため、狭い場所でも取り回しがしやすくなっています。 比較的短距離の搬送や、重機ほどの大きな機械を導入するまではない小規模倉庫などで便利に使われています。 小型ながらも荷役機械であることに変わりはないため、接触事故や挟まれ事故を防ぐための安全教育は不可欠です。
フォークリフトの免許によくあるQ&A
フォークリフト免許に関しては、「更新は必要か」「紛失した場合はどうすればよいか」といった質問がよく寄せられます。 また、他の建設機械や荷役機械との資格の関係や、違う種類のフォークリフトに乗り換えるときに再度講習が必要かどうかなど、現場運用に関わる疑問も少なくありません。 ここでは代表的な質問をいくつか取り上げ、基本的な考え方を整理します。
Q. フォークリフト免許を更新できる?
フォークリフトの技能講習修了証そのものには、有効期限が定められていないのが一般的です。 ただし、長期間フォークリフトに乗っていなかった場合などは、事業者側の判断で再教育や再確認を行うことが望ましいとされています。 また、法令改正や社内ルールの変更に合わせて、定期的に安全教育を実施することで、安全レベルを維持・向上させることができます。
Q. フォークリフト免許を紛失した場合に再発行はできる?
修了証を紛失した場合は、講習を受けた機関に連絡し、再発行手続きを行うことが一般的です。 受講時の情報や本人確認書類などが必要となるため、紛失に気づいたら早めに相談することが大切です。 再発行までの間は、社内の資格台帳や受講記録をもとに就業可否を判断することになりますが、書面で証明できない状態での運転は避けるべきです。
トラックのことなら「シグマインターナショナル」
フォークリフトは、トラックとの連携なくしては成り立たない荷役機械でもあります。 荷姿やパレットサイズ、積載位置、ラッシング方法などは、トラック側の仕様と合わせて設計することで、初めて安全で効率的な物流が実現します。 シグマインターナショナルでは、トラックの選定や荷台仕様の相談はもちろん、フォークリフトとの組み合わせを意識した運用についてもご相談いただけます。 車両の入れ替えや新たな拠点立ち上げを検討されている場合は、ぜひ一度ご相談ください。 フォークリフト資格管理と荷役搬送計画の相談は下記リンクからお問い合わせください。
まとめ
フォークリフトの運転には、技能講習や特別教育といった区分に応じた資格や教育の修了が求められます。 資格を取得することで、倉庫・工場・物流拠点など、幅広い現場で活躍できるチャンスが広がる一方、無資格運転は法令違反や事故リスクを高める大きな問題となります。 取得方法や費用、講習時間、種類ごとの特徴を理解したうえで、自社や自分のキャリアに合った形でフォークリフト免許の取得を検討してみてください。

0120-66-1742


2026.02.09
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