目次
29人乗りマイクロバスのサイズは?
日野メルファ
メーカー:日野
車名:メルファ
年式:2006年
型式:PB-RR7JJAA
トヨタコースター
メーカー:トヨタ
車名:コースター
年式:2015年
型式:SDG-XZB50
29人乗りマイクロバスは、通常全長7メートル前後、全幅2メートル未満、高さ2.5メートル程度のサイズです。普通乗用車よりは大きいものの、大型バスに比べると取り回しがしやすいのが特徴です。観光や送迎、イベントなどで幅広く利用されています。座席配置や荷物スペースも用途によって異なるため、目的に応じた車両選びが大切です。
定員人数
29人乗りマイクロバスの定員は、運転手1名を含めた29名となっています。座席の内訳は、前方に運転席+助手席、後方に2列×2席または3列×2席が基本的な構成です。座席の配置は、通路を挟んで2席ずつ並ぶ「2×2」タイプが一般的ですが、車種によっては補助席を設ける場合もあります。
また、乗車人数に関して注意が必要なのが「子供のカウント方法」です。道路交通法では、6歳未満の子供3人を大人2人として換算するルールが設けられています。このため、幼児が多く乗車する場合は、座席数以上に乗車可能になる場合もありますが、安全確保の観点から座席に余裕を持たせることが推奨されています。
座席表
29人乗りマイクロバスの座席配置は、車種やグレードによって多少の違いがありますが、いずれも前方から後方に向かって整然と座席が並んでいるのが特徴です。
一般的な例としては以下のようになります。
- 運転席+助手席
- 1列目~4列目までは左右に2席ずつ(2+2の並び)
- 5列目以降は補助席が追加される場合がある
ただし、車種によっては「2+2配列」だけでなく「1+2配列」や「1+1+2配列」といったバリエーションも存在します。特に小型のマイクロバスでは、片側が1席・もう片側が2席というスタイルが多く、乗客数や荷物スペースとの兼ね合いで設計されています。
通路を挟んで左右対称に配置されるのが基本ですが、補助席の有無や座席幅、リクライニング機能の有無などはバスの種類によって異なります。中古車販売店や買取業者のサイトでは座席表が公開されている場合もあるため、購入・売却前に確認しておくと安心です。
29人乗りマイクロバスの特徴
29人乗りマイクロバスは、大型バスほどのサイズではないため、狭い道や市街地でも比較的運転しやすいのが特徴です。定員29人という人数設定は、小規模な団体旅行や会社の送迎などに最適で、利便性とコストパフォーマンスを兼ね備えています。車内設備も充実しており、短距離から中距離の移動に適した仕様となっています。
乗り心地は?
29人乗りマイクロバスの乗り心地は、比較的快適に設計されています。座席にはリクライニング機能が付いているものもあり、長時間の移動でも疲れにくい設計になっています。ただし、定員いっぱいに乗車すると窮屈に感じることもあるため、25人前後で利用するなど、人数に余裕を持たせるとより快適な移動が可能です。座席の間隔や足元スペースも重要なポイントとなるため、予約時に座席仕様を確認することをおすすめします。
車内設備
29人乗りマイクロバスには、移動を快適にするための設備が多数搭載されています。
主な設備例としては、以下のようなものがあります。
- エアコン・ヒーター完備
- AM/FMラジオ・CDプレーヤー
- 一部車両にはテレビモニター・DVDプレーヤー
- カラオケ設備(オプション装備)
これらの装備により、季節や移動距離を問わず、快適な車内環境が保たれます。また、USBポートやコンセントが設置されている車両も増えており、スマートフォンや電子機器の充電にも対応しています。
トイレはある?
29人乗りマイクロバスには、基本的にトイレは設置されていません。大型観光バスにはトイレ付車両もありますが、マイクロバスの場合はスペースの制約上、設置が難しいためです。そのため、長距離移動時には、適宜サービスエリアやパーキングエリアで休憩を取ることが必要です。トイレ付バスを希望する場合は、より大型の中型バスや大型バスを選択することをおすすめします。
トランクルームのサイズは?
29人乗りマイクロバスのトランクルームは、小型~中型クラスに相当します。大型バスに比べると収納容量は限られており、大型スーツケースを全員分積み込むことは難しい場合があります。 目安としては、中型サイズのスーツケースであれば10個前後収納できるスペースが確保されています。ゴルフバッグや大きな荷物が多い場合には、荷物量に応じた車両サイズの選択や、別途荷物車両の手配を検討する必要があります。
29人乗りマイクロバスに必要な免許
29人乗りマイクロバスを運転するためには、普通免許だけでは足りません。必要な免許は以下の通りです。
- 中型自動車免許(8トン限定なし)
- 大型自動車免許(条件により必要)
通常、マイクロバスは車両総重量5トン以上、最大積載量3トン以上、乗車定員11人以上となるため、普通免許の範囲を超えています。そのため、中型免許または大型免許が必須となり、普通免許(現行制度での取得)では運転できません。中型免許の取得要件は、20歳以上かつ普通免許または準中型免許を取得して2年以上経過していることです。大型免許が必要なケースは、より大型のマイクロバスや特殊な車両を運転する場合です。レンタカー予約時にも、免許証の種類と条件を必ず確認されるため、間違いがないよう事前にチェックしておきましょう。
高速料金はどれくらい?
29人乗りマイクロバスは、高速道路では「中型車」区分に該当します。 普通車料金より高く、大型車料金より安い設定となっています。 高速料金区分を表にまとめると以下の通りです。
区分 | 車種例 | 料金目安(例) |
---|---|---|
普通車 | 乗用車・軽自動車 | 約3,000円 |
中型車 | マイクロバス・中型トラック | 約3,600円 |
大型車 | 大型トラック・大型観光バス | 約4,800円 |
※金額は首都圏近郊~関西圏間(高速道路利用)の一例です。
このように、マイクロバス利用時は「中型車」として高速料金が計算されるため、普通車に比べてやや高めになる点に注意しましょう。
29人乗りマイクロバスの駐車場選び
29人乗りマイクロバスの駐車には注意が必要です。普通車用の駐車場では収まらないケースが多く、事前に「バス専用スペース」や「大型車対応駐車場」の確保が推奨されます。観光地やホテルでも、大型車対応の事前予約が必要な場合があるため、移動計画を立てる際には必ず駐車場の利用可否を確認しましょう。
駐車料金は別途
観光地やホテルでは、バス専用駐車場の利用に別途料金が発生することが一般的です。料金は1泊1,000円~3,000円程度が相場となっており、施設によっては事前精算が必要なケースもあります。また、混雑シーズンではバス駐車スペースが満車になることも多いため、早めの予約をおすすめします。
普通自動車用の駐車場には停めることができない
29人乗りマイクロバスは、全長・全幅が普通乗用車に比べて大きく、一般的な平面駐車場や立体駐車場では制限に引っかかることがほとんどです。特に立体駐車場では、高さ制限2.1メートル以下、幅制限1.8メートル以下など厳しい条件が設けられており、マイクロバスの利用は現実的ではありません。そのため、観光地や大型ショッピングセンターなどで駐車する場合も、必ず「バス専用」もしくは「大型車両可」と明記された駐車場を選びましょう。違反駐車を行った場合、罰金やレッカー移動の対象となるリスクもあるため、十分な注意が必要です。
29人乗りマイクロバスをレンタカーで予約しよう
29人乗りマイクロバスを利用する際は、レンタカー会社での事前予約が必要です。希望する車両の空き状況や運転手の条件を確認するため、早めの手続きが推奨されます。また、乗車人数や荷物量によって適切な車種を選ぶことが重要です。レンタル手続きは複数のステップに分かれているため、以下で詳しく解説します。
1.乗車人数・荷物量の確認
予約時には、まず「何名乗るか」「どれだけ荷物を積むか」を明確にすることが第一歩です。人数が定員ギリギリの場合は、少し大きめの車両を選ぶか、荷物車両を別途手配することを検討しましょう。また、荷物量が多い場合には、トランクルームのサイズも考慮に入れる必要があります。注意点として、スーツケースのサイズや数量を事前に把握しておかないと、当日に積みきれないトラブルが発生する恐れがあるため、しっかり計算しておきましょう。
2.日時・工程の確認
次に、利用日時と移動工程(スケジュール)を確定させます。出発地、目的地、立ち寄り場所、到着予定時間などを整理しておくことで、最適な車両手配や料金プランの選定がスムーズに進みます。繁忙期(GW、夏休み、年末年始)には予約が取りづらくなるため、特に早めのスケジュール調整が必要です。また、長時間運転する場合には、途中で運転手を交代できるよう、複数名で免許所持者を確保しておくと安心です。
3.見積り依頼
利用するレンタカー会社に対して、具体的な条件をもとに見積り依頼を行います。見積り時には、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 希望する車種(29人乗りマイクロバス希望)
- 乗車人数・荷物量
- 走行予定距離・利用時間
- 免許区分(中型免許以上必須)
- 必要なオプション(カーナビ、ETCカードなど)
見積り内容を複数社で比較検討することで、費用を抑えつつ希望条件に合った車両を手配できます。
4.予約
最終的に、見積り内容と条件に納得できたら正式に予約を行います。予約時には、利用規約やキャンセルポリシーの確認を忘れずに行いましょう。 特に注意したいのが、保険・補償プランの選択です。万が一に備えて、対人・対物・車両・人身傷害すべてに対応したプランを付帯しておくと安心です。また、予約完了後には、確認メールや契約書面を必ず保管しておき、当日の持参物(免許証・クレジットカードなど)も忘れずに準備しましょう。
まとめ
29人乗りマイクロバスは、適度なサイズと高い利便性を兼ね備えた中型バスです。ただし、普通免許では運転できず、中型免許以上が必要となる点には注意が必要です。また、高速料金は中型車区分となり、駐車場確保も事前に検討しておくことが大切です。レンタカー予約の際は、乗車人数・荷物量・スケジュールなどを細かく確認し、トラブル防止のために余裕を持った手配を心がけましょう。今回ご紹介したポイントを押さえれば、29人乗りマイクロバスの利用も安心・快適なものになります。安全運転と万全の準備で、素敵な旅やイベントをお楽しみください。