コラム
ダブル南京結びの手順を解説!輸送結びやもやい結び、万力結びまで紹介
2025.09.04

ダブル南京結びの手順を解説!輸送結びやもやい結び、万力結びまで紹介

荷物をしっかり固定するためのロープワークは、輸送やアウトドア活動で欠かせない技術です。中でも「ダブル南京結び」は、確実に荷を固定しつつ、ほどきやすさも兼ね備えた結び方として重宝されています。本記事では、ダブル南京結びの概要から結び方の手順、その他の応用的な結び方まで、わかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

ダブル南京結びとは?

ダブル南京結びとは、ロープを二重に掛けて強い張力を生み出しながら荷物を固定する結び方です。二重構造により締め付け力が増し、大きな荷物や重量物でもズレを防止できます。一方で、ほどくときはスムーズに解けるため、扱いやすさも兼ね備えています。
ただし、長距離輸送や長時間の振動が加わる状況では緩む可能性があるため注意が必要です。
主にトラック輸送や建築資材の固定、アウトドアなど幅広い場面で活用されています。

ダブル南京結びで使用するロープと結び方の種類

ダブル南京結びを確実に行うためには、適切なロープ選びと、基本的な結び方の理解が重要です。ここでは、結び方を行う際の注意点と、使用するロープの種類について詳しく解説していきます。

結ぶ時の注意点

ロープワークでは、正確な手順とロープの特性を理解して作業することが重要です。ここでは、ダブル南京結びを行う際に押さえておきたい基本的な注意点を3つに分けてご紹介します。

1. 正確な手順に沿って結ぶ

ダブル南京結びは、手順を正しく行わなければ十分な締め付け力が得られず、荷崩れの原因となります。特にロープの折り返しや引き締めの順番を守ることが重要です。慣れてくると自己流になりがちですが、初心者のうちは毎回同じ手順を守る習慣をつけることで、確実なロープワークを身につけられます。

2. 強度があるがほどきやすいロープを使用する

ロープの材質は結びやすさと結束力に大きく影響します。ダブル南京結びに適しているのは、引っ張り強度が高く、それでいて結び目が硬直しにくいロープです。強く締め付けても、ほどくときにスムーズにほどける素材を選ぶことが、安全で効率的な作業につながります。素材選びは非常に重要なポイントです。

3. 利用頻度の高い結び方を優先して覚える

ダブル南京結びのほか、現場でよく使われる基本的な結び方を合わせて覚えておくと実践で役立ちます。たとえば、輸送結び(荷を仮固定する際に便利)やもやい結び(ロープの端に輪を作る基本形)などは、ダブル南京結びと組み合わせて使うケースが多いため、優先的に習得しておきましょう。

ロープの種類

ダブル南京結びに使用するロープは、用途や作業環境に応じて適切な素材を選ぶことが大切です。ここでは、代表的な4種類のロープについて、それぞれの特徴を紹介します。

1. ビニロンテープ

ビニロンテープは、耐水性・耐候性に優れた合成繊維ロープです。 水に濡れても強度が落ちにくく、屋外作業に適しています。柔軟性も高いため、結び目が作りやすく、ダブル南京結びとの相性も良好です。

2. リキロンロープ

リキロンロープは、ポリエステルとポリプロピレンを組み合わせたハイブリッド素材のロープです。 軽量で扱いやすく、引っ張り強度も十分にあります。屋内・屋外問わず使用できる万能タイプで、結び目の保持力にも優れています。

3. マニラロープ

マニラロープは天然繊維(アバカ)から作られており、耐摩耗性としなやかさが特徴です。ナチュラルな風合いでグリップ力が高く、結び目が滑りにくいため、重い荷物の固定に向いています。ただし、湿気に弱い面もあるため、屋外での長期使用には注意が必要です。

4. ポリプロピレン(PP)ロープ

ポリプロピレンロープは軽量で水に浮く性質を持つため、船舶や水辺での作業に適しています。価格も比較的安価で、入手しやすいのが特徴です。ただし、耐摩耗性はやや低いため、繰り返し使用する場合は注意が必要です。

ダブル南京結びの手順を解説!

ダブル南京結びは、手順通りに行うことで高い固定力とスムーズな解きやすさを両立できる結び方です。ここでは、基本手順をわかりやすく解説します。

【結び方の手順】

  1. 南京結びの基礎を作る
    ロープを折り返し、上にかけて手前に1回、さらに左側に1回回して交差させます。できたループにロープを引き出して掛けます。これが基本の南京結びです。
  2. 南京結びで張力を得る
    南京結びの仕組みにより、固定点に対してロープが3本効く形になり、およそ3倍の力で荷物を締め付けられます。
  3. さらにもう一重ループを作る(ダブル化)
    基本の南京結びの後に、もう一つループを加えて同じようにロープを通します。これで「ダブル南京結び」となります。
  4. ロープを引いて締め上げる
    ダブル構造により、ロープ1本に対して5本分の力がかかり、より強い張力で荷物を固定できます。軽い力でも荷物をしっかりと固められるのが特徴です。
  5. 安全上の注意
    この結びは「巻いているだけ」で解きやすいため、長距離輸送では振動で外れる危険があります。短距離や一時的な固定には有効ですが、長距離輸送にはバタフライノットなど別の結びを併用して安全性を高めることが推奨されます。

ダブルにすることでテンションをかけやすく、荷物をしっかり固定できます。通常の南京結びと違い、引っ張り強度と安定性が増すのが特徴です。

ダブル南京結びの注意点

ダブル南京結びを安全かつ確実に行うためには、以下の点に特に注意する必要があります。

【注意点】

① 結んだ後に必ず張りを確認すること
② ほどけないように締め付けを強くすること
③ 二重ループの通し方を正しく行うこと
④ テンションを掛けた状態で固定すること
⑤ 輸送前後で緩みを再点検すること

【詳細説明】

① 結んだ後に張りを確認すること
結び終えた後、必ずロープに張りをかけ、結び目が確実に固定されているか確認してください。荷物の重量や運搬中の振動で緩む可能性があるため、荷重がかかる前に点検することが重要です。

② ほどけないように締め付けを強くすること
ダブル南京結びはほどきやすい結び方ですが、締めが甘いと荷物が動きます。結び終えたら必ず両端をしっかり引き、強く締め上げましょう。

③ 二重ループの通し方を正しく行うこと
南京結びを作った後にもう一重ループを通して「ダブル化」する部分が最大のポイントです。通し方を誤ると正しくテンションがかからず、結びの効果が半減します。

④ テンションを掛けた状態で固定すること
仕上げの際は必ず強い張力を保ったまま結びを完成させてください。ロープがたるんだ状態で固定すると、輸送中に緩みやすく危険です。

⑤ 輸送前後で緩みを再点検すること
荷物を積み込んだ後や運搬中の休憩時、荷下ろし前などには、必ず緩みが生じていないか再確認しましょう。ダブル南京結びは強固に締められる一方でほどきやすさもあるため、再点検を徹底することが安全に直結します。

これらの基本を守ることで、荷崩れや事故のリスクを大幅に減らすことができます。ダブル南京結びは非常に便利な結び方ですが、油断せず、常に慎重な作業を心がけましょう。

その他の結び方もご紹介

ダブル南京結び以外にも、荷物固定に役立つ結び方はたくさんあります。 ここでは、輸送結び、もやい結び、万力結び、バタフライノットといった実用性の高いロープワークについて、それぞれ手順を解説していきます。

輸送結びの手順

輸送結びは、荷物をトラックの荷台などにしっかり固定するために用いられる基本的な結び方です。強い締め付け力と安定感があり、トラック運送業界では広く使用されています。

【結び方の手順】

  1. ロープを上下に距離をとって持つ
    両手でロープを持ち、上下に間隔をあけて構えます。
  2. ロープを二つ折りにして交差させる
    右手側のロープを上に上げて二つ折りを作り、先端を開いて下側のロープと交差させます。
  3. 2周巻き付けて締める
    左手側のロープを下から通して1周目を作り、さらにもう1周巻き付けます。重なりがずれないよう注意し、しっかり締め付けます。
  4. 下の輪に通してフックに掛ける
    下方向に伸びたロープを中間の輪に通し、そのまま引いて荷台のフックに掛けます。
  5. ロープを引いて張りを掛ける
    末端を下方向に強く引いて荷物を締め付けます。締めすぎて荷物を傷めないよう注意します。
  6. 末端を固定して完了
    余ったロープはフックなどに固定して処理し、輸送結びの完了です。

輸送結びは、比較的簡単な手順ながら非常に強力な固定力を持つため、初心者にもおすすめの基本ロープワークです。

もやい結びの手順

もやい結びは、ロープの先端に固定された輪(アイ)を作る結び方です。 ロープの長さを変えることなく、確実に輪を作れるため、さまざまなシーンで重宝されています。

【結び方の手順】

  1. テンションが掛かったロープを準備する
    荷物を吊った状態などでロープに力が掛かっている状況を想定します。結びたい位置でロープを操作します。
  2. ロープを裏から回し上に通す
    張っている側のロープの裏側に回し、表に出してきて、さらに上から通して掛けます。このときロープがねじれて交差した状態になります。
  3. 交差部分を反転させて固定する
    交差している部分を両手で引き合い、ねじ込むようにして反転させます。これにより張っている側のロープにねじれたループができ、引っ張っている側が真っすぐになります。
  4. ループを作り、上から通す
    引き出したロープを吊っているロープの上にかけ、二股になった上部の裏から通して表に引き出します。その際、今作ったループとの間に通すようにします。
  5. 引き締めて完成
    下方向に強く引き締め、最後にロープを上に跳ね上げると、テンションが掛かった状態で「もやい結び」が完成します。荷重が掛かっても緩みにくい状態になります。
  6. 解除方法
    結び目が荷重で締まっているため解除は少し厄介です。下の「ツノ」を少し持ち上げ、ロープに実(荷重)が掛からない状態を作ってからロープを外します。

もやい結びは、ロープが張った状態でも容易に解けないため、登山やレスキュー活動などでも使用されています。

万力結びの手順

万力結びは、ロープを強力に締め付けたいときに使用される結び方です。 トラック輸送や建設現場など、荷物をしっかり固定したい場面で活躍します。

【結び方の手順】 ※動画視聴の目安:01:06〜02:17

  1. 輪を作る
    ロープの途中をたるませて輪を作ります。目安は荷台や荷物から10〜20cmの位置です。
  2. 輪を重ねて巻きつける
    左手側のロープを、作った輪の上から1回、さらにもう1回(合計2回)巻きつけます。 巻きつける方向は必ず最初に巻いた右側に2本目が重なるようにします。
  3. 下の輪にロープを通す
    余っているロープの端を下の輪に通します。通したロープを荷台のフックなどに掛けます。
  4. 引き締める
    巻いた部分を必ず押さえながら、ロープを下方向に強く引きます。 ロープが滑りやすい場合は、2回ではなく3回巻くことでより強力になり外れにくくなります。
  5. 仕上げと注意点
    荷物を傷めないよう、締めすぎに注意してください。最後は余ったロープを輪に通して処理すると、さらに外れにくくなります。 外すときは輪を外してロープを引けば簡単に解けます。

万力結びは、名前の通り非常に強力に締め付けられるため、荷崩れ防止に大きな効果を発揮します。特に重量物の輸送時には必須の結び方です。

バタフライノットの手順

バタフライノットは、ロープの中間に強力な固定ポイント(輪)を作る結び方です。クライミングやレスキュー現場でも多用され、荷物の吊り下げや牽引にも適しています。

【結び方の手順】

  1. ロープを3本並べる
    左手にロープを持ち、手のひらに2回巻き付けます。手の甲に3本のロープが並んだ状態になります。
  2. 中央のロープを移動させる
    真ん中にあるロープを左側のロープの下にくぐらせて右側へ移動させます。
  3. さらに残り2本の下をくぐらせる
    移動させたロープを残りの2本の下にくぐらせながら、左手を抜き取ってループを引き出します。
  4. 形を整えて締める
    軽く縦に引っ張ったあと、左右に引いて結びを整えます。 このとき、ロープが左右対称に整ってから両端を強く引っ張ることがポイントです。
  5. 完成と注意点
    バタフライノットは方向性がなく、前後左右に同じ形で結べます。 強く締める前に形を整えないと崩れた形になり解きにくくなるので注意してください。
  6. 解き方
    結び目の端を引っ張れば簡単に解けます。強く締まっている場合や濡れている場合は、一度こじってから解きます。

バタフライノットは、ロープに掛かる力を均等に分散できるため、引っ張り方向に関係なく強度を保つことができる非常に優れた結び方です。

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まとめ

ダブル南京結びは、確実な荷物固定と簡単な解除を両立できる優れた結び方です。正確な手順を守り、適切なロープを使用することで、作業の安全性と効率を大幅に高めることができます。また、ダブル南京結びだけでなく、輸送結び、もやい結び、万力結び、バタフライノットといった他の基本的なロープワークもあわせて習得する ことで、現場での対応力が向上します。本記事で紹介した手順や注意点を参考に、日常の作業やアウトドア活動でぜひ実践してみてください。
ロープワークは、習得すればするほど作業の幅が広がり、より安全で確実な荷物固定が可能になります。確実な結び方を身につけ、プロフェッショナルな作業を目指しましょう。

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