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3トントラックは普通免許でも運転できる?
普通免許では車両総重量3.5トンまでの車両を運転できます。しかし最大積載量2トン以上のトラックを運転するには、準中型免許の取得が必須です。トラックを運転できるかどうかは、単純に「車両サイズ」だけで判断できません。
関係する要素は以下の通りです。
- 車両総重量
- 最大積載量
- 乗車定員数
- 免許取得年
これらの条件を満たしていないと、普通免許であっても特定のトラックは運転できない可能性があります。特に、3トントラックは最大積載量が2トンを超える場合が多いため、普通免許では運転できないケースがほとんどです。運転前には必ず、対象車両の仕様と自身の免許区分を確認することが重要です。
トラックの積載量とは?
トラックの積載量とは、車両に積むことができる荷物の最大重量を指します。 これは車検証にも記載されており、道路交通法上も厳格に定められた基準です。 最大積載量は、車両総重量と車両重量、乗車定員数に応じて決まります。
【積載量の定義】
- 最大積載量=車両総重量−(車両重量+乗員重量)
ここでいう乗員重量は、基本的に1人あたり55kgで計算されます。たとえば、車両総重量6トン、車両重量3トン、乗車定員2名の場合、最大積載量は約2.89トンとなります。
積載量を超過して荷物を積むと、道路交通法違反となり、厳しい罰則が科されます。また、ブレーキ性能や走行安定性にも悪影響を及ぼすため、実務上も積載量の順守は非常に重要です。特に、普通免許で運転できる車両では最大積載量2トン以内であることが求められるため、3トントラックはこの点で引っかかることが多くなっています。
トラックの車両重量とは?
車両重量とは、燃料やオイルなど運行に必要なすべての状態を整えたうえで、乗員を除いた車両本体の重量を指します。つまり、ドライバーや荷物が乗っていない状態での重量です。
車両重量は、車両の種類や構造、搭載機器によって異なり、大型トラックでは非常に高い数値になることもあります。この車両重量に乗員重量と積載重量を加えた合計が「車両総重量」です。
普通免許では、車両総重量が3.5トン未満でなければ運転できません。そのため、車両重量が重い車種では、たとえ積載量が少なくても、普通免許では運転できないケースもあるのです。トラックの運転可否を判断する際には、必ず車両重量と積載量の両方を確認しましょう。
運転免許制度はどのように改定されたのか?
運転免許制度は、時代や交通事情の変化に応じて何度も改定が行われてきました。中でも大きな変更があったのは、平成29年(2017年)の改正です。この改正により、「準中型免許」という新しい区分が新設されました。 それまでの普通免許では、最大積載量3トン未満・車両総重量5トン未満の車両まで運転できましたが、改正後はこれが大きく変わりました。
【平成29年改正のポイント】
- 普通免許で運転できる範囲が狭くなった
- 最大積載量2トン未満、車両総重量3.5トン未満の車両のみ運転可能
- 2トンを超える積載量のトラックは「準中型免許」が必要
この背景には、若年層の普通免許保持者による大型車両運転のリスクを軽減し、安全対策を強化する意図がありました。特に、物流業界では3トントラックの運転機会が多く、準中型免許の取得が事実上必須となったのです。
準中型免許は、満18歳以上で取得が可能で、車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満の車両まで運転することができます。これにより、高校卒業直後でも中型トラックの運転が可能になり、物流人材確保の一助となっています。
現在、3トントラックを運転するためには、普通免許の取得時期と、対象車両の仕様を必ず確認する必要があります。
普通免許で運転できるトラックの種類
普通免許で運転できるトラックの条件は、取得した時期によって異なります。以下に、取得時期ごとの車両総重量・最大積載量をまとめます。
【免許取得時期ごとの条件】
平成19年(2007)まで
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
8トン未満 | 5トン未満 |
平成29年(2017)まで
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
5トン未満 | 3トン未満 |
平成29年(2017)以降
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
3.5トン未満 | 2トン未満 |
改正により、運転できる車両の範囲が段階的に狭まっている点に注意が必要です。
平成19年(2007)までに免許を取得した場合
平成19年(2007)6月1日までに普通免許を取得した人は、いわゆる「8トン限定中型免許」となります。この場合、車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満のトラックを運転できます。
この範囲内であれば、3トントラックも問題なく運転可能です。また、当時の普通免許は現在の中型免許に近い権限を持っていたため、中型トラック(4トントラックなど)も運転できることが大きな特徴です。
ただし、免許証の条件欄に「中型車は中型車(8t)に限る」という記載があり、この限定条件を外すには中型免許の正式取得が必要となります。また、免許更新時にもこの限定条件が継続されるため、注意が必要です。
平成29年(2017)までに免許を取得した場合
平成19年(2007)6月2日から平成29年(2017)3月11日までに普通免許を取得した人は、運転できるトラックの範囲がやや狭まっています。この期間に取得した場合の条件は以下の通りです。
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
5トン未満 | 3トン未満 |
この条件下でも、車両総重量や最大積載量が基準内であれば、3トントラックの一部は運転可能です。ただし、最大積載量が3トンぎりぎりのトラックや、車両総重量が5トンを超えるようなトラックは運転できないため注意が必要です。
特に、物流や建築業界で使用されるトラックは、積載量や車両総重量が基準を超えるケースも多く、運転できるかどうかを事前にしっかり確認する必要があります。また、この期間に普通免許を取得した人は、準中型免許を追加取得することで、運転できる車両の範囲を広げることが可能です。
平成29年(2017)以降に免許を取得した場合
平成29年(2017)3月12日以降に普通免許を取得した人は、運転できる範囲がさらに限定されています。
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
3.5トン未満 | 2トン未満 |
この改正により、一般的な3トントラックは普通免許では運転できなくなりました。積載量2トン以上のトラックを運転するには、必ず「準中型免許」以上が必要となります。
平成29年改正以降の普通免許では、主に小型貨物車(1トン車・2トン車)が運転対象となり、業務用の中型トラックや大型トラックを運転する場合は、新たに免許を取得する必要があります。トラック運転に携わる職業を目指す場合は、準中型免許以上を視野に入れることが推奨されます。
普通免許の区分以外のトラックを運転するとどうなる?
普通免許で許可されている範囲を超えるトラックを運転すると、無免許運転に該当します。無免許運転は道路交通法違反となり、非常に重い罰則が科せられます。
【無免許運転の主な罰則】
- 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 免許取消し処分(行政処分)
- 再取得制限(最長10年間)
特に、事故を起こした場合にはさらに重い刑事責任が問われる可能性があり、民事賠償責任も大きくなります。また、勤務先や取引先からの信頼も失墜し、今後の業務に大きな支障が出ることは避けられません。「積載量オーバーしていなければ大丈夫だろう」という軽い考えは絶対に禁物です。運転する前に、必ず車両総重量・最大積載量・免許条件を確認し、運転可能な範囲かどうかを自己チェックする習慣を徹底しましょう。 また、免許証の条件欄や限定解除の有無も忘れずに確認しておくことが大切です。
無免許運転は自身だけでなく、他人の安全にも重大な影響を及ぼします。 絶対に軽視せず、法令を順守して安全運転に努めましょう。
普通免許と準中型免許・中型免許・大型免許で運転できるトラックの違い
トラックは、免許区分ごとに運転できる車両の種類が異なります。普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許で、それぞれ運転できる車両の「車両総重量」や「最大積載量」に明確な違いがあります。これらを正しく理解しておかないと、無免許運転と見なされるリスクがあるため注意が必要です。この記事では、各免許で運転可能なトラックの条件を整理します。
準中型自動車免許で運転可能なトラック
準中型免許で運転できる車両
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
7.5トン未満 | 4.5トン未満 |
※貨物トラックを対象としています。
【取得条件】
- 満18歳以上
- 普通免許を持っていなくても取得可能(教習所による)
準中型免許を取得すると、2トン車・3トン車・一部の4トントラックまで運転できるようになります。近年では物流業界を中心に準中型免許の必要性が高まっており、18歳から直接取得できるため若年層にも広く普及しつつあります。
中型免許で運転可能なトラック
中型免許で運転できる車両
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
11トン未満 | 6.5トン未満 |
※貨物トラックを対象としています。
【取得条件】
- 満20歳以上
- 普通免許または準中型免許を取得して通算2年以上経過していること
中型免許を取得すれば、一般的な4トントラックや6トン車クラスまで運転可能になります。主に中距離輸送や路線配送で使われる車両の運転に必要な資格です。
大型免許で運転可能なトラック
大型免許で運転できる車両
車両総重量 | 最大積載量 |
---|---|
11トン以上 | 6.5トン以上 |
※貨物トラックを対象としています。
【取得条件】
- 満21歳以上
- 普通免許または中型免許を取得して通算3年以上経過していること
大型免許を取得すれば、10トントラックやトレーラーなどの大型車両を運転できます。物流業界の幹線輸送や長距離輸送などで不可欠な資格であり、運転免許の最高位にあたります。
普通免許で運転できないトラックに乗るには?
普通免許では運転できないトラックに乗るためには、上位の免許(準中型免許・中型免許・大型免許)を取得する必要があります。免許取得方法には「通学」と「合宿」があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。自分のライフスタイルやスケジュールに合った方法を選び、計画的に免許取得を進めましょう。
通学による免許取得
通学スタイルで免許を取得する場合、仕事や学業と並行してスケジュールを組めるのが大きなメリットです。自由度が高いため、急な予定変更にも対応しやすい点が魅力です。
【メリット】
- 自分のペースで通える
- 仕事や学校と両立できる
- 指導員や教習内容を選べる場合もある
【デメリット】
- 卒業までに時間がかかりやすい
- 繁忙期は予約が取りづらいことがある
- 通学費用が別途かかる場合がある
通学期間は平均して2〜3カ月程度。短期集中ではないため、取得までに時間がかかる傾向があります。
合宿による免許取得
合宿スタイルで免許を取得する場合、短期間で集中して学べるのが最大のメリットです。宿泊施設が完備されているため、学習に専念できる環境が整っています。
【メリット】
- 最短2〜3週間で取得可能
- 総額費用が安い(パック料金)
- 合宿特典や食事付きプランが充実している場合もある
【デメリット】
- まとまった休みが必要
- 途中でのスケジュール変更が難しい
- 知らない土地での生活に不安を感じる場合がある
短期間で免許を取得したい場合や、コストを抑えたい場合には、合宿免許が有力な選択肢となります。
免許の取得にかかる費用は?
トラック運転に必要な免許取得には、それぞれ費用が発生します。準中型免許、中型免許、大型免許では必要条件も異なるため、あわせて注意が必要です。特に大型免許は「運転経歴が通算3年以上で、21歳以上であること」など、取得条件が厳しく設定されています。ここでは、各免許ごとの取得費用目安と必要条件について詳しく解説していきます。
準中型自動車免許
取得費用目安
通学 | 合宿 |
---|---|
20万円〜30万円前後 | 15万円〜25万円前後 |
【取得条件】
- 満18歳以上であれば、普通免許を持っていなくても直接取得可能
準中型免許は18歳以上からチャレンジでき、物流業界では標準的な免許区分となりつつあります。費用は教習所や地域によって差がありますが、普通自動車免許よりやや高い水準です。学科・技能講習に加えて、試験合格後の交付手数料も必要となります。
中型免許
取得費用目安
通学 | 合宿 |
---|---|
25万円〜35万円前後 | 20万円〜30万円前後 |
【取得条件】
- 満20歳以上
- 普通免許または準中型免許の取得から通算2年以上経過していること
中型免許は、4トントラックなどの中型貨物車を運転するために必須です。教習時間が準中型よりも多くなるため、費用も若干高くなります。また、中型免許取得の際には、深視力検査(両眼の奥行きを測定する検査)が追加されるため、事前準備も必要です。
大型免許
取得費用目安
通学 | 合宿 |
---|---|
30万円〜45万円前後 | 25万円〜40万円前後 |
【取得条件】
- 満21歳以上
- 普通免許または中型免許を取得して通算3年以上経過していること
大型免許は、10トントラックなどの大型貨物車を運転するために必要です。教習内容が高度になる分、費用も最も高額になります。大型トラックの運転には高度な技能と知識が要求されるため、しっかりとした教習を受けることが重要です。
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まとめ
トントラックは、普通免許では基本的に運転できないケースが多いことが分かりました。運転できるかどうかは、車両総重量・最大積載量・免許取得年によって決まります。平成29年(2017年)以降に取得した普通免許では、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満に制限されているため、準中型免許以上の取得が必要になります。
トラック運転においては、運転可能範囲をしっかり理解したうえで、適切な免許を取得することが大切です。また、無免許運転は重大な法令違反にあたるため、絶対に避けなければなりません。本記事を参考に、自分に必要な免許区分や取得方法を見極め、ステップアップに役立ててください。